この涙が枯れるまで



私は、まず片付けをした。

掃除機を借りてゴミを取った。

掃除が終わると何か部屋らしくなった。


『ちょっと来なさい』

と叔母さんに呼ばれついていく。

そこはリビングだった。



『夕飯今食べて』

と言われ席に着いた。


明らかに何かが違う。


叔母さんの作っているものと、今目の前にある料理が全然違うものだった。


『早くしなさい』


と言われたので、私は食べ始めた。


食べ終えたが、まだ足りない。

『…もう少し欲しいです…』


すると叔母さんが鋭い目付きで私を見た。

恐くてたまらなかった。


『…何を言ってるの?』


『ごっごめんなさい』

『早く部屋に戻りなさい』

私は急いで部屋に戻った。


ふとお兄ちゃんの顔が目に浮かぶ。

お兄ちゃんに会いたい。


また涙が出る。


こんな毎日が続くなんて嫌だ。

ここには私の居場所はない。

そう確信をした。



お父さん

お母さん

会いたいよ。

私…頑張れない。

頑張れなんて言わないで?

置いてかないでよ。

助けてよ。

私を捨てないでよ…


すると一階から笑い声が聞こえた。

きっと叔母さんの家族が楽しく食事をしているのだろう。



私は一人ぼっちだった。