金木犀〜恋の香り〜


時計の針は3時をさしていた。


南、待ってっかな…。


由嘉は、俺を引き止めた。

本当は…お腹なんて痛くないはずなのに


由嘉は気づいてたのかな…

俺は、心のどっかにある南への気持ちを…なくさなきゃいけないんだ。


やっぱり行けない、


そう言うために、俺は南に電話をかけようと思った。

由嘉に聞かれるかもしれない…そう思った俺は、部屋から出ようとした。