〜五時間目〜 修学旅行の作文を書く時間だ。 先生は寝てるし、皆は喋ってる。 祐希奈は……また寝てるしっっ! あーもー! 考えたくないことを 考え出す。 そういえば 櫛森とは一日中一言も喋っていない。 あーぁ。 …やっぱり幻だったのかな。 でも朝のあの笑顔は何? 余計に意味わかんない。 ……胸が締め付けられた。 …………トントン…