櫛森はわざと声を発していないようだ。 あーもーっっ! 「な・に?」 櫛森はクスッっと笑って 『ま・た・あ・し・た。』 また微笑んでから 櫛森はバスに背中を向けた… ……………ドキッ ………ドキッ……ドキッ また胸の鼓動が速くなる…… …明日からの学校が楽しみだな。 …前よりも、もっと。 あたしと櫛森の間に“秘密の架け橋”ができたみたい。 …そんなこと想ったのはあたしだけ? …ねぇ。教えてよ。