しかし、 意外といじめっこは大人しかった。 基本的には祐希奈と二人で喋っていたものの 気がついたら班員で横ならびに歩いていた。 一日目は順調にいった。 夕食の時、櫛森といじめっこが ひそひそ話をしていた。 『あぁー!わかる!』 いじめっこが声をあげた。 櫛森はもう一人の男子にも何かを話していた。 『わかる。そんな気がする。』 …んだよ。感じ悪い。 櫛森は笑顔だった。