今日も地球の上では☆1

「ミュー?」

「なーに?」

「俺がいつも考えていると……『羨ましい』って思うのか?」



俺の言葉に、ミューはさっきと違って、キョトンとしていた。

けど。

急に顔が真っ赤になってきた。

ブンブンと首が取れそうな勢いで左右に振る、ミュー。



「と、と、とんでもごじゃりませぬ! あっ、噛んじゃった」



ぷっ

焦りまくりのミュー。

『ごじゃりませぬ』ってなんだよ。



俺は思わず心の中でそうツッコんでから、ミューに1枚の板を手渡した。



「今回の撮影縮尺の場合、対標の大きさはこれだから、A型になるように3枚羽の印をコンクリートに書いてからスプレーする……OK?」



急に『仕事モード』になった俺に、ミューは板を受け取り、今度はコクンコクンと上下に首を振った。