今日から高校二年生…



清々しい気持ちだった。



去年の今頃は学校に行く気にもしなかったのに、今では楽しみでいっぱいだ。



タイムをいかに短くすることが目標だ。







俺は朝練をするために二時間も前に学校に着いた。



学校には生徒が誰もいない。



俺はトレーニングルームに行こうとした。



道の真ん中で看板が立っていた。



俺はその看板を見た。



そこにはクラス替えの掲載だった。



俺の名前を探した。





俺は2年A組…




視界をずらすと知っている名前が書かれていた。




『伊藤マサ』…




伊藤も同じクラスなのか。



俺は深く考えずに朝練をしにトレーニングルームに向かった。









トレーニングを終えて、2年A組の教室に向かった。





そこには伊藤がいた。






俺は無視をして自分の席を確認して席に座った。






誰とも話さない。








これは入学してから貫いてきたスタイルだ。








だけど…








「よう、山本。おはよう」








「…おはよう」






「元気だったか」






「ああ、元気だったよ」







「この前はすまなかったな」







「別に気にしてない。
あれは夢だったことにしているから」







「そうか…。まあ、これから宜しく。
同じクラスメイトとしてな」







「ああ…」









うるさいやつだ。





俺に話しかけたところで何も情報を与えないというのに…






「お、来た来た」







伊藤は教室に入ってきた女子に手を振った。