ガンガン!!ガン!!ガン!!
佐藤 愛理
「そして…右目は潰れてて…血が流れてた…あんな悍ましい姿はなんなのよ…。
再び顔を伏せて、愛理は怯え始めた。
早川 信太郎
「もしかして床の血は愛理さんが見た女の子の血かも…。
ガンガン!!ガン!!
血は6人が来たときの逆の道に続いていた。
勝又 莉奈
「あ…思い付いた!!警察に電話すればいいじゃん。
そうだ、確かに考えてみれば1番単純な方法だ。
早川 信太郎
「電話は…職員室だ!!よし、みんなで行こう。
六十地 美月
「愛理先輩、肩を貸します。捕まってください。
佐藤 愛理
「う、うん…。
ガン!!ガン!!ガン!!
紫流 彰
「…………………。
ガンガン!!ガンガン!!ガン!!
小森は黙々と窓を叩き割ろうとしていた。
紫流 彰
「…おい、硝子は割れないって言ってんだろ…、見ろ 傷一つ付いてないだろ。
小森 亮
「くぅ…。
紫流 彰
「窓が開かないなら外に頼むだけだ、小森…来い。
小森 亮
「……………。
ガン!!ガン!!ガンガン!!
小森は再び棒で窓硝子を叩き始めた。
ガンガンガン!!ガン!!
紫流 彰
「諦めろって言ってんだろ!!五月蝿いんだよ!!
小森 亮
「僕だって分かっ……て?
途中で小森の声が止まった。唖然とした表情で小森は廊下の奥を見ていた。

