『純愛実験』〜雪の中のウサギたち





『引っ越しする前…まだおじいちゃんたちの家にいく前の、お父さんとお母さんと住んでいたお家だった。わたしはまだ子どもで、自分の部屋で一人で寝ていたの。そこへ窓の外から大きな音が聞こえてきて、わたしは起きて外を見た。見慣れた町の空が真っ白で、真昼のように光っていた。音はどんどん大きくなってって、こっちに向かってくるようだった。わたしはそれがミサイルのようなものだとわかっていて、ああ、これはきっと町が滅ぶ光と音なんだなってのがわかったの。なにもかも、消えてなくなる。そう思うとむしょうに悲しくなった。世界の終わる光景を、わたしは立って泣きながらじっと見ていたの』