必死に涙を拭きながら、歩道橋を渡った。

ジョギングしていた列を押しのけて、必死に走った。

もう少しで病院。

今行くから・・・!

病院が見え、そのまま歩道を走っていたとき・・・・

キキーーーーッ・・・・

車のブレーキ音と共に、視界が変わった。
さっきまで病院が見えていたのに、何かが跳ね飛ばされる音と共に、目の前に空が写った。

・・・・・・・・・・・

・・・体中が痛い。

意識が朦朧としてる中、誰かが俺の名前を呼んだ。

「・・・る!・・・ぐる!優!」

姉貴、お袋、親父・・・・

「優!起きろ!」
「中山ッ!」
「中山君ッ!」
健、弘、真央・・・