次の日も、学校に行って皆のはやし立てる声を浴びるが、唐突に俺は言った。

「別に作って悪いかよ。」

俺のその一言に、さっきまでヒソヒソ呟いていた声がやんだ。

「作っても作らなくても、人の勝手じゃねぇか。変な目で見んな。」

怒鳴らず、静かにそう言ってやると、皆が黙り込んで目をそらした。
強気に出るとこんな効果があるのかと実感する。

健が小走りに寄ってきて耳打ちする。

「お前意外といいこと言うじゃん♪よく言った。」
「おぉ・・・」

返事をすると、健が自分の席に戻った。

次の日も他のクラスから人も来なくなり、以前の生活のように戻った。
毎日病院に行けるようにもなったし、そのうちに一週間が経った。

そんな時、学校の昼休みに弘がやってきて、何やらこちらに手招いた。

「記事の写真が送られてきた時のメールのアドレス。さっきパソコン室で調べた。」
「「?」」
健も一緒になってアドレスを見たとき、俺達は顔を見合わせた。
これは・・・
      拓馬のアドレスだ。