「君が・・・自分でやったんじゃないな?」
「当たり前だろうがバカッ!」
「・・・そうだな。そもそも、そんなことする動機も無い。俺も朝見て気付いたんだが・・・。」
「つか誰だよこんなことしやがったの!」
「あの時、君ら2人意外に部屋にいなかったか?」
「・・・いなかったけど、シャッター音が聞こえた。」
「やっぱりか。」
弘が深いため息をつく。
「さっき新聞部に聞いても、無名のメールで送られてきたらしいし、犯人がつかめない。」
「クソッ!」
俺が悪態をつくと、弘が頭を抱えて言った。
「真央が何か見たかもしれない。今日聞いてみよう。」
「あぁ・・・サンキュ・・・。」
何でコイツ、こんなに協力的なんだ?
へんな疑問を抱えながら、教室に入った。
やはり、皆のはやし立てる声が静かに聞こえる。
「優!」
健が心配そうに駆けてきた。
「これ・・・」
健も記事を見たようで、焦った顔をしている。