「………………は?」 あたしの言葉に昂太は素っ頓狂な声をあげた。 「いや……藍那、鳳狼知らんの……?」 知らない… なんだろ? 「鳳狼っちゅーのはなぁ… この辺シメてる暴走族や。」 「へー。」 「藍那…ホンマに何も知らんのか?」 うーん……。 やっぱ日本にも暴走族ってあるんだね〜 っていうのが感想なんだけど。 「暴走族ってあれでしょ? バイクで走ったり喧嘩したりするやつ。」 あたしがそういうと昂太は「そうやで…」と眉を八の字にして答えた。