耳を澄ませば、生活音が聞こえる――― なんてことはこの家では有り得ない。 息が詰まるような密閉された箱の中にとじこめられてる感じ。 与えられた自由なんかいらないから――… もうあたしを自由にしてよ。 “藤宮”の名前に縛られるのは嫌…… パパ達には、そんなこと言えないけど。