黄昏色に、さようなら。


「風花だ、風花だ。このモチモチ、プニプニ、プルル~ン!

この感触、間違いないっ。やっぱり風花なのねぇっ!」


あわわわわっ!


ベッドに横たわったまま、ほとんど伸し掛かられ状態で、更に熱烈な良子ちゃんの頬ずり攻撃にさらされ、


言葉も上げられずに、ただただ目を白黒させていたら、


「……博士ですか? こいつに、風花のことを教えたのは」


と、純ちゃんの唸るような低い声が降ってきた。


『こいつ』の、イントネーションに、何かただならぬ殺気を感じる。


でも、博士はそんなことを気にする様子は微塵もなく淡々と、


「ああ、私が連絡したんだよ。どちらにしろ、知らせずとも坂宮くんなら、遠からず駆けつけただろう? 

ならば、最初から教えておいても、問題はないと思うよ。

それに、風花ちゃんのこれからにも、坂宮くんの人脈とコネは有用だろう?」と、ニッコリと笑みを浮かべた。


純ちゃんは一言も反論できず、


でも、明らかに不服そうな渋面を作った。