「あー!アルバム発見!」


私は、ダンボール箱からアルバムを出して、広げた。


「こらー。後にしなさいよ」


むくれたのり姉のほうにアルバムを持って行った。


「ほら!のり姉も写ってる!」


「あ、ほんと」


なんだかんだ言いつつ、一緒に見るのり姉。


「美希、ちっちゃーい!可愛いー!!」


「見てー、こののり姉もめっちゃ可愛いよ!」


二人でキャッキャッと騒ぎ、次々とページを開く。


「そっかー。こんなに小さかった美希は、もう高校生なんだねえ…」


いきなり、しみじみと言うのり姉。


「新しい学校でも、勉強はちゃんとしなさいよ!」


「なに?いきなり教師面?」


二人でケラケラと笑った。
これからも、よろしくね…のり姉。