マンションに向かって歩き出す。
【プップー!】
クラクション…
振り返るとケイちゃんの車。
『ヘイ!カノジョ〜乗ってかない?』
窓から顔を出して笑う。
『いつの時代のナンパよぉ。
乗ってかない?って
駐車場まで10メートルよ…』
『なんか食べに行こうか?』
『うん!行く行く』
アタシは素早く車に乗り込む。
『お昼食べてないのよね…
あ〜おなかへった!』
『仕事忙しかったの?』
『大ちゃんの仕事。
また、無茶な納期でお願いされて…
彼の【頼む!一生のお願い】
聞いてあげたの何回目かしら…』
『風邪は?』
『平気みたい。ケロっとしてたよ…
一昨日よ、もう死ぬ!とか言ってたの』
『あははっ、回復早っ!』
『大ちゃん心配してたわ…
こまちの事。
姉さん来たこと話したの』
『アタシは平気。
…あ、その事で
ケイちゃんに話したい事があるんだ』
チラッとアタシを見たケイちゃんは
不安げに首を傾げた。

