さっきまであれほど逢いたいと思っていた気持ちが嘘のように、混乱と恐怖が頭を巡る。 『……俺のこと、怖いのか?…………美姫は俺と逢いたくなかったのか……!』 朔斗は先ほどの笑顔が幻のように消えて苦悩、困惑といった顔になった。 心を透かすように鋭い瞳があたしを射抜く。 まるで蛇に睨まれた蛙。