「お母さん!

おはよう」



僕に背を向け

包丁で何かを切り、

無言のまま

料理をするお母さん。



気にすることもなく

僕は話を続ける。



「サンタさんからね

プレゼントをもらったんだ!

きっとディーエスだよ」



「…………」



「今から中身を開けるね」



「…………」



「……お母さん?」



そこで初めて、

僕はお母さんの様子が

おかしいことに気付く。