ジリリリ……。 ジリリリ……。 「ぅ…ん……」 頭上から聞こえる 目覚まし時計の音に 僕は目を開ける。 眠たい目をこすり、 目覚まし時計に手を伸ばし、 うるさい音を止める。 「……ん……」 頭も覚醒し、 辺りを見渡す。 そこは見慣れた僕の部屋で、 枕元には赤くて小さな箱。 「夢……?」 首から上がない お母さんもお父さん。 追いかけてくるサンタさん。 あれらは全て 夢だったということ……?