Santa_Claus




「っひ……!!」



サンタさんは袋の中から

赤く染まった斧を取り出して

僕目掛けて振り上げる。



反射的にヤバいと思った僕は

すぐにベッドの中から出て

ギリギリ斧を回避した。



「な……なんで……

斧なんか……」



サンタさんは

子供に夢を与える人なのに、

どうして僕が

殺されなきゃいけないの?



「オ前ハ、悪イ子ダ……」



「そんな……」



「ヒトーツ!

オ前ハ途中デ起キテ、

ワシノ姿ヲ見タ」



――ブンッ。



そう言いながら

斧を振り回すサンタさん。