眠りについてから どれくらいの時が 経ったのだろう。 僕は、 僕以外の誰かの気配を感じ 目を覚ました。 辺りは暗くて、 夜中なのが分かる。 起き上がって枕元を見ると、 赤い、 暗闇の中を蠢く何か……。 「だ……だれ……?」 僕は思うより先に 口を開いていた。 暗闇に慣れた頃、 その赤い何かは、 サンタさん……だ。 「さ、サンタさん……?!」 「ヨイ子ハ寝テナキャ…… ダメダロウガァァアッ!!」