何度 お母さんにバツを 与えようとして、 この本を開いたことか……。 でも、やっぱり出来ないや。 実行者の記憶を 入れ換えるだなんて…… 怖いもん。 僕の記憶が入れ換えられたら、 イヤだもん。 ベッドの中にダイビングして、 まぶたをそっと閉じた。 あぁもう、 今日もまた お母さんにバツを 与えられなかった……。 サンタさん、 ディーエスはくれなくても 構いませんから、 どうかお母さんに バツを 与えてください……。 いつの間にか、 僕は眠っていた……。 ―――――― ―――― ――