―――それから数日後
「はぁー暇暇ひまー。おそと行きたい〜!」
私達ははるさんや八尋兄さん達からの外出禁止令がでていたため、思う道理に外に出れなかった。
「あ!さく、この花知ってる!!これ、紫苑でしょ!!」
「そうだよ。」
「ママが大好きだった花なんだよー。」
懐かしいなぁ…
「そういえばさくちゃんのママってどんな人なの?」
「えーっとね…綺麗で優しくて強い人なんだぁ。」
思い出しながら、顔を綻ばせた。
「さくちゃんママは何処にいるの?」
「それは…………それは……」
答えられなかった。
れーくんは察したのかなにもきかなかった。
「じゃ…じゃあ…紫苑の花言葉知ってる?」
「…え!?花言葉?花言葉って何?」
「花言葉はね、種々の花に、その特質によって象徴的な意味を含ませた言葉なんだよ。」
「特質?象徴的?何それ、わかんない〜。」
「花の名前の他に意味がついているってことだよ。」
「そうなんだ〜。」