黒板を生徒全員で掃除した後、少しおそいSHRがはじまった。 教師は、黒板の事にはあまりふれず他の話をした。 「実は昨日の夜、石川が亡くなった。」 教師がそう言うと皆がざわついた。 「先生も、これからお葬式に行く所だ。」 その言葉で、皆がしんとする。 千晶は手汗をかいていた。光のほうを向くとそこには光の姿がなく、その奥の藍香が下を向いている様子が見えた。