帰りに私は零に話をした。 「ねぇ、零は藍香と茉莉奈だったらどっちの、かたもつの?」 変な言い方をしたのか、零は少し驚いた顔をしていた。 「んー?」 零は変に考えた振りをしているのが私にはわかった。 「茉莉奈かなっ?」 そう笑う零に私は嫌な感じがおさまらなかった。