光はゆっくりと、その空いている席に向かった。 周りの男子生徒は皆、ひそひそ話したり、光に注目したりしていた。 女子生徒はというと、光を睨んでいたり、無視している生徒ばかりであった。 ガタン・・・ 光は席に座ると、隣の藍香を見た。 「昨日はどうも・・・。」 光はひっそり、そう言った。 「まさか、同じクラスになるとはね・・・転校生さん。」 藍香は、少し笑っていた。