そんな近くで名前呼ばないでよ・・ 「翔さ、あたし」 「嘘ついたらもちろん罰、だよ?」 「そんな」 徐々に近づく距離。 唇と唇がくっつきそう。 キスしちゃうの、あたし!? そりゃあもう2回もしてるもの。 平気なはずのに。 心臓のバクバクが速くなっていく。 目をぎゅーっと瞑ったその時 「柚子、何してるの?」 へ? ゆっくりと瞼を開くと翔さんはもうドアノブをつかんでいて 不思議そうにあたしをみる。 あ、キス・・しないんだ・・ ちょっとがっかりしながらあわてて部屋を出た。