《完》流されオンナ流、幸せの見つけ方

風があたし達の間を抜けていく。





それを目で追うように
フッと顔を逸らして、
真山さんは言った。





「わかったよ。


まぁもともと、脈がある
なんてほとんど思って
なかったけどな」





「………すいません」





「そんなに何度も謝るな。

こっちの方が目茶苦茶な
こと言ってたんだ。

西原が謝ることじゃない」





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