また、明日~天使の翼を持つキミへ~



あたしが言うと、親太郎の視線があたしにおりてきた。


あたしも親太郎に視線を向ける。


お互い微笑みあって



「よぉし!! 今日から2人で猛勉強だぁ!!」


親太郎は、夜空にぐーっと両手を伸ばした。


そのあと、あたしに拳を近づけてきた。


コツンと、親太郎の拳にあたしの拳をぶつける。





中3。


お互いのベランダで見上げた星空。


儚いその光り達は、あたし達の仲直りをしずかに見守ってくれている。


この時の親太郎の微笑みは、この星の輝きとともに、きっとずっと、あたしの中に残り続ける――…