「多分、てか絶対、俺みたいに音楽好きなヤツはいると思うんだ。そういうヤツらを集めてさ、バンドを組んで、会場をわかせたいんだ、俺」 親太郎は、一度言い出したらそのまま突っ走る性格だ。 諦めることを知らない。 無理なことなんてない。 やればできる。 “夢はでっかく、目標は高く” これが、小さい頃からの親太郎の口癖だった。 「そうだなぁ。歌いたい曲はたくさんあるけど、徐々に自分たちの曲を作っていったりして?」 やっべぇ、超興奮してきた!! 親太郎は、ジタバタと足踏みをした。