402号室。 ドア横には“三浦親太郎” 今度は、2人部屋のようだ。 コンコンとノックをし、ドアを横に引いた。 静かな部屋。 ドア側に1人。 真ん中のベッドは空っぽで、その向こうはカーテンで仕切られていた。 あそこが、親太郎のベッド? 足音をたてないように、ゆっくりと歩く。 カーテンを覗き込むと、親太郎は眠っていた。 左腕には点滴のチューブがさがっている。 耳を澄ますと、親太郎の寝息が聞こえてきた。