「……あれ?」 翌日。 親太郎の病室を訪ねて、頭を傾げた。 確かに昨日はここにいたのに、何故か空っぽだった。 ベッドはキレイに片付けられている。 急いでドア横の名札を確認してみると、親太郎の名前が無くなっていた。 どうして……? 右手には、コンビニの袋。 せっかく親太郎の大好きなお菓子を、コンビニで買ってきたのに…… カサっと鳴る袋。 一度袋に視線を落とし、ナースステーションに向かった。