「おっ。メシが来たかな?」 そう言って、親太郎がベッドからおりた。 ペタペタとスリッパの音が響く。 親太郎がご飯を取りに行ってる間、あたしはテーブルの用意をした。 ベッドの柵に、テーブルをしっかり固定させる。 「うげ……魚かよぉ」 全ての蓋を開けた親太郎は、顔をしかめた。 「肉とかないわけ?」 「病院食ってこんな感じじゃん」 「えー」 「魚が嫌なら、早く退院することですな」 あたしはウシシと笑い、椅子から立ち上がった。