「……あり、がとう」
親太郎の、震える声。
会場の歌声も、舞台上の歌声も、同じように震えてた。
親太郎とあたしの、思い出の曲。
親太郎が、初めて指揮者をつとめた曲。
颯太くんへ、捧げた曲。
今日、みんなの心が一つになった曲。
最後まで歌い終わると、会場からパァーンっと、クラッカーの音が響いた。
あたしは、親太郎と一緒に目を丸めて会場を見下ろした。
「三浦くーん!!! お誕生日、おめでとーっ!!!」
とめどなく涙が溢れた。
あたし達は、小さな子供のように声をあげて泣いた。
こんなプレゼントまで用意してくれてたなんて。
全然知らなかった。
「俺……今、めっちゃ、幸せ。最高の、思い出になった……」
親太郎は、泣きじゃくりながら言った。



