「ありがとう!!」 4人の声が重なった。 相当驚いたんだろう。 片山さんは胸の前で手を組んで、目を丸めていた。 「ありがとう、片山さん。 あたし、すごく嬉しい!!」 あたしは片山さんの手を取って大袈裟に上下に振った。 仲間が増えた。 そうだ!! ライブの最後にあれをしよう。 ピアノの上手い強力な助っ人ができたんだ。 片山さんからピアノを教えてもらって、あの歌を歌おう。 きっと、親太郎もビックリするはず。