病室について、親太郎は大人しくベッドに横になった。
枕でずれてしまったニット帽を手で直して、あたしの方に顔を向けた。
「菜緒、あしたも補習あんの?」
「明日は土曜だから、休みだよ」
どうして? と親太郎に聞く。
「明日さ、ちょっと早めに来てくんない?」
「いいけど」
「まぁ早めっつっても、昼過ぎでいいよ。俺も昼飯くってからじゃないと動けないし」
動けないし?
何をするつもり?
「明日、楽しみにしてろよ」
親太郎はニッコリ笑った。
右頬のえくぼが、くっきりと出ていた。
何をするんだろう……
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