「親太郎っ!!」
あたしの声が、病院の廊下にこだました。
親太郎は肩を少しびくつかせ、ゆっくりと振り向いた。
「おー、菜緒。もう学校終わったのか」
そう言うと、ハーとため息をついて、壁に寄りかかった。
「ちょっと、歩いて大丈夫なの?」
すぐに親太郎に駆け寄り体を支えてやると、親太郎はフっと微笑んだ。
「平気だよ」
「平気って、歩いただけで息切れしてるじゃん。
ベッドから抜け出してなにしてたのよ」
「リハビリだよ」
「リハビリ? 点滴したまま?」
「バーカ。点滴はしてても、足は動かせんだろ?ずっとベッドに寝てても足がなまるだけだからな」
「そうだけど……」



