また、明日~天使の翼を持つキミへ~



その日から、あたしは自分探しに没頭した。


部屋に閉じこもって、目を閉じて自分と会話したり。


鏡の中の自分と向き合ってみたりした。


補習授業も毎日欠かさず行って、高橋くん達に、あたしの長所や自分でも知らない“自分”を聞いてみたりもした。


それでもやっぱり、宿題の答えは見つからなかった。


時間は確実に過ぎていく。


長いと思ってた夏休みも、あたしが考えあぐねているうちにもう最終日を迎えていた。


結局、先生に与えられた答えは見つからず。


結構体力を使って、夏休みが明けた時にはもうヘトヘトだった。



親太郎の体にも、確実に魔の手が伸びていた。


あの時の、親太郎の作り笑顔の真相に気づければよかったのに。


やっぱり、あたしは一度に2つの事は考えられなかった。


親太郎の性格はよく知っていたはずなのに。


受験生であるあたし達に余計な心配をかけまいと、自分のことよりも、他人のことを優先して考える性格だって。


だからあの時、本当は不安で押しつぶさそうだった気持ちを飲み込んで、あたしに笑顔を向けたんだって。


どうして、気づかなかったんだろう。


どうして……