ノリのいいおじさんは。


「菜緒ちゃん。三浦家へようこそ」


なんて、拓海くん達と一緒になってウシシと笑っている。


おばさんも『菜緒ちゃん。一緒にお買い物行きましょうね』って、ニヤニヤ笑っていた。


「な、な、な、な、な、な……」


みんなの楽しそうな笑い声と。


あたしと親太郎のわけのわからない言葉が、病室に響いた。


でも、すごく楽しかった。


とても素晴らしい友達と、絆の深い家族に囲まれて。


本当に、親太郎は幸せ者だよ。


その輪の中に入れるあたしも、すごく幸せ者。


みんな笑顔で。


本当に、よかった――…







その日の帰り道。


あたしは、おばさんから親太郎の再発の件を聞いた。


また、入院生活に戻る。


いつ退院できるか、わからない。


それどころか、いつまで生きられるかも、わからないそうだ。


恐れていた日が、来てしまった……





―Chapter 7―