また、明日~天使の翼を持つキミへ~



親太郎の周りには、たくさんの機械が置いてあった。


そこから伸びたコードが、親太郎の胸辺りについていて。


親太郎の脈拍が機械に表示されていた。


鼻にも、チューブがつけられている。


「親太郎……」


「………」


話しかけても返事はない。


「親太郎……起きてよ……」


あたしは親太郎の手を握り、自分のおでこに持っていった。


どうか、親太郎が無事でありますように。


親太郎……

お願いだから、早く目を開けて。

早くあたしを安心させて……



ピクリ――。


あたしのおでこで、親太郎の指が微かに動いた。


親太郎に目を向けると、うっすらと瞼が開いている。


「親太郎……?」


あたしの呼びかけに、親太郎はゆっくり首を動かしあたしの方を向いた。


「親太郎っ。わかる?」


椅子から立ち上がって聞くと、親太郎は少し口角を上げて頷いた。


……よかった。

よかった。



「……おは、よう」