「田沢っ!!!!」
階段の上から、数人の足音と共に大きな声が響いた。
振り返ると、そこにいたのは高橋くん達だった。
「どうしよう……」
走って病院に向かわなければいけないのに、震える体は思うように動かなかった。
「どうしよう、どうしよう、どうしよう……」
尋常じゃないあたしの震えに、3人は勢いよく階段を駆け下りあたしの傍までやってきた。
「どうしたんだ、いきなり」
高橋くんがあたしの背中をさする。
「親太郎が……親太郎がっ!!!!」
あたしの言葉に、3人は同時に目を丸めた。
「まさかっ!!!!」
拓海くんが息をのむ。
「まだわかんないの……でも、どうしよう……親太郎にもしものことがあったら、あたしっ……」
怖い。
怖いよっ!!!!


