親太郎はあたしにハハっと笑うと、頬杖をついて窓の外を眺めた。
「俺たちさ、将来どんな生活してんだろうな」
「え?」
「こうやって3年になるとさ、進路進路進路って言うだろ? 大学に行くヤツ、就職するヤツ。もしかしたら、来年あたりにはもう結婚してるヤツとかもいるかもしれないし」
「………」
「今の俺たちは人生の分岐点に立ってるわけじゃん。進学か、就職か。最終的にはどっちか選択しなきゃいけないんだけどさ、それってどっちに行くかで将来って大きく変わってくるのかな」
親太郎に聞かれ、あたしも窓の外に目を向け考えた。
進学か、就職か……
あたしの“夢”ってなんだろう。
別に得意なものもないし。
もし大学に行ったとしても、特別学びたいものもない。
就職をするにしても、どんな職種が自分に合ってるのかもわからない。
そんな状態で、進路を決めろなんて、ムリだよ。



