3年にもなると、周りは進路の話題で持ちきりになった。
あたしも、前の席から回ってきた進路希望用紙に頭を抱え、しばらくその用紙と睨めっこ。
あたしの席の後ろの親太郎も、同じく頭を抱えていた。
「うわ~。来たよ、この時期が……」
あ~。 と、頭をガシガシかいて机に突っ伏している。
「親太郎、進学する?」
クルリと振り返り親太郎の頭に話しかけると
「う~ん……進学ね~……進学~?」
と、唸っていた。
「そう言えばさ、中学んとき、進路のことでケンカしたことあったよな」
親太郎は頭を上げ、あたしを見て笑った。
「あれはっ!! あたしに内緒で、勝手に、決めてるから……」
勢いよく言ったあたしだけど、段々バツが悪くなって語尾は飲み込む形になった。
ずっと、一緒にいたかったなんて。
恥ずかし過ぎて言えるわけがない。



