まるで、夢のような1日だった。
親太郎と過ごしてきた17年間の中で、一番親太郎を近くに感じた日で。
すごく、くすぐったかった。
加速した鼓動はすぐにはおさまらなくて。
しばらく、親太郎の顔を見ることができなくて。
あたし達はぎこちなさを残しながら、電車に乗り、バスが坂道で大きく揺れる度に、お互いの肩をぶつけ合い家に戻った。
あたしは、親太郎からデジカメを預かり小さなアルバムを作ることにした。
親太郎はデジカメで撮っても、そのままにしとくに違いないから。
せっかく2人が写った写真なんだから、きちんと形にしなきゃ。
高校2年生だったあたし達は、どんな表情をしていたのか。
子供でもなく、まだ大人でもない。
大きな“夢”を持って、怖いもの知らずで全力で走っていたこのときを。
アルバムに残し、いつでも思い返せるように。



