1秒。
いや、0.1秒。
本当に一瞬で、思考が停止しているあたしには理解できなかった。
ただ、親太郎の温もりが唇に残っているのは確かで。
今のは、なに?
「な、な、な、な、な……」
なにっ!?
親太郎は、頬をほんのり赤く染めていた。
それを見たあたしは、ボンっと頭から煙を出して発火。
ブリキのおもちゃのようにギシギシと正面を向く。
親太郎はあたしの隣で頭をガシガシかくと、またカメラをあたしの前に出してきた。
今度は親太郎もあたしに体を近づけて、2人で画面におさまった。
真っ赤な2人。
親太郎はその画面を見て、眉を寄せ困ったように笑った。



