あたしが言うと、親太郎は親指をピンと立て、『ナイスアイディア』と目を輝かせた。
ほんっとに、いつまでたっても子供なんだから。
でもまぁ、そんな親太郎が好きなんだけどね。
太郎みたいに、まるまる太りませんように。
そう祈りながら、
「すみません。12個入り下さい」
たこ焼きを注文した。
お腹を満たしたあたし達は、ショッピングを楽しんだ。
レディー服に比べて紳士服は極めて少なく、親太郎は時々つまらなそうな顔をしたけれど、あたしはお構いなく親太郎を連れまわした。
全くと言っていいほど、レディー服には何の興味も示さない親太郎。
あたしが試着をしても、どれも『いいんじゃない?』の連発。
イーっと歯を見せ不機嫌になるあたしに、『んだよ』と口を尖らせていた。
そんな親太郎も、楽器売り場に行けばテンションが上昇。
ガラスケースに張り付いて中の楽器を見ていた。
ピアノを弾いてみたり、楽譜をパラパラめくってみたり。
音楽一筋の音楽バカ。
ちょっとはあたしのことも見てよ。
そう思ったけど、キラキラ輝く親太郎が好きだから、その言葉は飲み込んだ。



