「大丈夫? もっと厚着してくればよかったのに」
「まぁ建物の中に入ればあったかいから大丈夫だろ」
「風邪ひかないでよ」
「へーへー。つーか。俺よりおまえの方が心配なんだけど」
「え?」
あたしが眉を上げると、親太郎はあたしの足を見た。
「生足、平気なの?」
スカートとブーツの間から見える少しの生足。
「ちょっと寒いけど、タイツはくよりこっちの方が可愛かったの」
「へー。可愛いねー……」
「な、なによ」
「女って、色々大変だな」
親太郎は軽く首をひねると、ズボンのポケットに両手を突っ込んで歩き出した。
なによ……
ちょっとは褒めてくれると思ったのに。
そんなに魅力ないかな。
寒いの我慢してるのに。
親太郎のバカ……



