また、明日~天使の翼を持つキミへ~



あたし達は、バスに乗って鹿児島の繁華街である天文館まで行った。


休日はたくさんの人達で溢れ、活気づいていた。


天文館からは路面電車に乗り換える。


1両の、田舎の街を走る小さな電車だ。


車と並列して走り、約5分ほど電車に揺られ、中央駅前で降りた。


超ど田舎で暮らしているあたし達は、この中央駅のアミュプラザを目にすると、妙にテンションがあがってしまう。


だって、アミュプラザの屋上には観覧車もあるんだ。


鹿児島にできて5年ほど経つけれど、アミュプラザができた当初は鹿児島も東京に負けないくらい都会になったんだと、親太郎とバカなことを言って喜んだ。


まぁ、まだ観覧車には一度も乗ったことがないのだけれど。



「なんか今日さみーなー」


電車を降りた親太郎はマフラーに顔を埋めた。


12月になり、鹿児島もだいぶ冬らしくなってきた。


信号を渡る人達も、親太郎と同じように体を縮めながら歩いている。