また、明日~天使の翼を持つキミへ~



『はいけい 菜緒様』



堅苦しい始まりに、思わず頬が緩んだ。


漢字がわからないなら、普通に書けばいいのに。


ホント、バカなんだから。





はいけい 菜緒様



初めて手紙をかきます。


メールとちがうから、なんかキンチョーするな。


学校はどうですか?

ちゃんと授業についていけてますか?


オレがいないから、通学の時間、ヒマなんじゃない?


バカな話しをする相手がいないから、さびしいだろ?

なーんて。
冗談。


オレ、最近、マジで怖くて、怖くて怖くてしかたないんだ。

この前、弱音はいてゴメン。

どうしても、菜緒が隣にいると安心するからさ。

逆に怖くなるんだ。

この安心感を、手放したくないから。


オレ、多分、体育祭は出れないと思う。

だからさ、菜緒。

オレの分まで走ってきてよ。

別に1位とれとは言わないからさ。

それはムリだってわかってるし(笑)


でも、文化祭までには、絶対治すから。

完治までいかなくても、絶対、文化祭には出るから。


文化祭出て、あいつらとバンドやって、菜緒の前で歌うから。


だから、あともう少し、オレの治療に付き合ってよ。


オレ、全力で頑張るから。

わっせ頑張って、退院して、


菜緒と、色んなとこ行きたい。


だから。

あともう少しの辛抱。


菜緒、これからも、そばにいて。

よろしくお願いします。




親太郎より。